◆愛知医科大学学際的痛みセンター教授の話。
『痛みは感覚経験であるという観点から考えると、痛みは“記憶”される。理論的には記憶されたものは消せないので、記憶される段階に至らないようにすることが大切だ。例えば、こんな研究がある。腰痛経験者に、他人が中腰姿勢で荷物を持つ写真を見せたところ、腰痛非経験者に比べ、痛みを感じる際の記憶に関与するとされる後帯状回で有意な脳活動が認められた。また、非経験者は写真を見ても痛みや不快感を訴えないのに、経験者はそれらを訴えることがあった』
⇒※日経メディカルオンライン記事『痛みは脳や体に記憶される』2015年2月9日
◆日本整形外科学会と日本腰痛学会は、腰痛の発症や慢性化にはストレスが関与しており、大半の腰痛は画像検査不要との診療ガイドライン(指針)をまとめました。
⇒※日経新聞 2012年12月30日
◆福島県立医科大学学長の話。『腰痛は身体の構造的な問題だけでなく、心理的因子と社会的因子が深くかかわっていることがわかってきました』日本の「国民病」腰痛は「心の病が原因」だった。
⇒※週刊朝日 2012年6月8日号
◆朝日大学村上記念病院准教授の話。『慢性腰痛症の原因は、はっきりとはわかっていません。しかし最近の研究で、ストレスが腰痛に関係していることがわかってきました』>
⇒※岐阜新聞2012年6月4日
◆東京医科大学病院麻酔科教授の話。『痛みを感じると、脳の一部が活性化されます。そういったことが度重なると、痛いと思うだけで脳が活性化して痛みを感じるようになると言われています。また、うつ病患者は普通の人よりも痛みを数倍、人によっては数十倍感じることもあります。身体的な異常がないのに腰痛になる場合、脳の記憶が原因になっている可能性はあるでしょう』
⇒※週刊朝日 2012年6月8日